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ばんえい競馬について

2006/11/29(16:56)

 このブログで紹介してきた「ばんえい競馬」の実情。そして、今年度中の廃止という、遂に最悪の結果を招いてしまった。
 毎年、前年比1割前後の売上減が続いていただけに、危機感は抱いていたが、それが現実のものになってしまうと、脱力感だけが残る。
 即廃止の報道は伝わっていないにもかかわらず、小社、栗東本社には、ばんえい競馬の開催に関する問い合わせが多いと聞いた。早々に撤退を示した旭川市と北見市。帯広市と岩見沢市との四市が構成する「北海道市営競馬組合」からの正式な報道。ここに至っても、何故ないのかは疑問。
 12月2日から始まる帯広競馬。開催に向けて、北見競馬場からの移動は始まっているが、将来へのモチベーションがなくなった競馬に、この先、果たしてファンがついてきてくれるのか。百歩譲って、終わるなら終わりで、引き際だけは大事にするべぎではないかと思う。
 その昔、まだ危機感がまったくなかった「良き時代」に、今後のばんえい競馬のあり方について、幾つかの提案をしたことがあった。
 ○フルゲートの拡大。
 ○実施距離のバラエティー化。
 ○札幌地区での場外発売など。
 変化のない単純な競馬は、ゲームと同様、いずれ飽きられてしまうのが常。そして、レース数を増やせば、売上が増加するという思考回路が、いつの日か、どこかで生まれてしまった。一日50レースあろうが、100レースあろうが、ファンの財布の中身が変わらないことを知らない。必要経費が増加して、売上が微増。誰が考えても答えは一緒である。
 200mの距離に固定せず、170mとか、150mとか。また重量だけではなく距離ハンデを取り入れるとか、もっともっと可能性を追求し取り組むべき道はあったはず。だが、前にもここで書いたように、聞く耳は持たず、やはり「絶対保守」が蔓延していた。
 各市から出向していた組合員は、元のさやに戻ることはできるが、厩舎関係者は、その「元」すら奪われた。将来の夢を断たれた馬、そして、携わる人たちの胸中はいかばかりか。それを考えると、本当に言葉を失ってしまう。
 香港のドッグレースではないが、規模を小さくしてでも、観光のルートに取り入れ、観光者向けの「ばんえい競馬」があってもいいと思う。それなら、長く続いたばんえい競馬の文化継承にも、一役買えるのではないか。
 この続きはまた考えたい。

松本英博

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