噂の真相 栗東編集局篇
2007/07/04(17:37)
栗東編集局内で、まことしやかに囁かれているひとつの法則がある。
「ハンデ戦では、前走1着馬は買い」
現級実績がなければ減ることもあるが、普通、好成績を残してハンデ戦へ臨む馬は前走と同程度か、幾らか増やされた斤量で臨むことになる。だが、勝って臨むとはいえ、昇級戦となると力関係が前走より厳しくなるので、ハンデは軽目に設定される。まぁ、前走より減るだろう。勢いがあって斤量が減れば、昇級戦でも通用しやすいはずだ、というのがその理由らしい。なるほど確かに、納得できる部分はある。また、こういう噂が流れているうちにパターンに嵌まった馬が出てくると、殊更、印象付けられるもので、本当なのかどうかの冷静な判断ができなくなる。では冷静な今、それが本当なのか数字でハッキリ出してみようじゃないか、というのが今回の検証である。
今回は、これからの季節に対応させるべく、条件をちょっと絞る。3歳馬が古馬と当たるようになる、いわゆる夏競馬の季節に限定。更に、昨年から夏競馬での賞金計算方法が変わったので、その昨年の6月17日〜10月1日(9月9日〜10月1日は札幌競馬のみ対象)、及び今年の6月16日〜先週7月1日までのデータを出してみた。この期間にハンデ戦は1000万より上の条件にしかない(他の期間でも同じだろうとは思うが)。準オープン、オープンは鞍数自体が少ないので、1000万とオープン・準オープンの2パターンで分けると、
1000万条件
前走1着馬 (5.12.8.61) 勝率 5.81%、連対率 19.77%、複勝率 29.07%
前走2着馬 (7.3.3.10) 勝率 30.43%、連対率 43.48%、複勝率 56.52%
前走3着馬 (3.3.4.24) 勝率 8.82%、連対率 17.65%、複勝率 29.41%
前走4着馬 (5.3.4.25) 勝率 13.51%、連対率 21.62%、複勝率 32.43%
前走5着馬 (4.1.2.30) 勝率 10.81%、連対率 13.51%、複勝率 18.92%
前走6〜9着 (5.9.9.106) 勝率 3.88%、連対率 10.85%、複勝率 17.83%
前走10着以下 (7.5.6.113) 勝率 5.34%、連対率 9.16%、複勝率 13.74%
オープン・準オープン
前走1着馬 (9.5.3.52) 勝率 13.00%、連対率 20.30%、複勝率 24.60%
前走2着馬 (4.1.3.12) 勝率 20.00%、連対率 25.00%、複勝率 40.00%
前走3着馬 (0.3.1.14) 勝率 0.00%、連対率 16.70%、複勝率 22.20%
前走4着馬 (1.1.3.14) 勝率 5.30%、連対率 10.50%、複勝率 26.30%
前走5着馬 (4.0.0.13) 勝率 23.50%、連対率 23.50%、複勝率 23.50%
前走6〜9着馬 (2.4.6.75) 勝率 2.30%、連対率 6.90%、複勝率 13.80%
前走10着以下 (4.10.8.75) 勝率 4.10%、連対率 14.40%、複勝率 22.70%
どうやら、単純な数では前走1着馬の方が多いのだが、数に騙されていたというか、率としてはあまりよろしくない。効率的ではないのだ。単複の回収率も思わしくない。なんともアッサリと裏切ってくれたものである。狙うなら断然、前走2着馬だ。
ちなみにこの前走2着馬、1000万条件では単勝回収率124%、複勝回収率119%、オープン・準オープンでは単勝回収率184%、複勝回収率111%と、かなりの回収率を叩き出している。ハンデが重くなったことで買い控えられ、なおかつ軽ハンデの馬にも人気が分散しているのが原因だろう。能力に比べて人気が低いのであれば、実績馬を買った方が得なのは言うまでもない。
ハンデ戦では前走2着馬こそが買い、なのだ。
(坂井直樹)
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