夏競馬攻略大作戦・前編

2009/07/16(19:53)

 さて予告どおり、「夏競馬攻略大作戦」の前編をお送りしたい。改めて趣旨を説明すると、「夏場、高配当につながりそうな血統を探してみよう」というものである。候補として昨日ピックアップしたのは14頭。これを7頭ずつ、劇走期待値の高いコースとともに紹介する。早速本題へ。


◎アフリート(現役馬106頭)
 昨日挙げた9つのチェック項目すべてにおいて夏>春を示している種牡馬。

 勝利数では新潟ダート1200mがダントツだが、単勝回収率は90%と買い続けていくには心もとない数字。狙うなら、新潟ダート1200mとほぼ同じ出走数を数えながら、単勝回収率が200%を超える小倉ダート1700mだろう。それほど勝率がいいわけではない(8.2%)が、単勝平均配当が2483円と、的中時の満足度の高いコースと言える。今週は日曜の小倉9Rにオシャレキングが、11Rにイタリアンオリーブが出走する。狙い目かも。

 また、勝率、連対率のいずれも高水準で、単勝回収率261%をマークしているのが新潟ダート1800m。出走数が極端に多いわけでも少ないわけでもないので、かなり狙いやすい。この条件に出走して人気薄なら、無条件で単勝を買いたいところ。今週なら日曜2Rケイアイシンドウ、12Rケイアイスサノオか。ちなみに札幌において回収率重視で狙うなら、ダートより芝。ダート1700mでも単複回収率とも90%前後と悪い成績ではないが、芝2000mでは単勝回収率420%をマークしている。北海道なら芝、それ以外ならダートで、いずれも中距離狙いがベスト。


◎エイシンサンディ(現役馬34頭)
 これもチェック項目はすべて夏>春。アフリートほどメジャーではないので産駒の数が少なく、サンプルが少ないので評価が難しいが、大まかな傾向を。

 勝利度数では新潟芝1800mが最多なのだが、それでも2勝。出走数もそれほど多いわけでもないのでちょっとアテにはできない。ある程度の出走数があって、尚且つ単複回収率がいいのが札幌芝1200m。複勝圏率も全体平均より高い(28.6%)ので、複勝や、3連複・3連単の軸に据えるのが穴馬券につながりそう。最有力候補は函館滞在中のトップオブピーコイか。

 他サンプルが少ないので断定しづらいが、「北へ行くほど成績がいい」という傾向はおぼろげながら窺える。勝率や連対率面でもそうだが、回収率ベースでは特にそう感じられる。小倉では敬遠が賢明か?


◎カリスタグローリ(現役馬7頭)
 これもチェック項目パーフェクト。

 傾向はハッキリしており、とにかくダートの短距離。単勝回収率、勝率ベースでは新潟芝1200mがダントツで、勝率15.4%、連対率30.8%、単勝回収率では253%を叩き出している。出てきたら連軸に据えるのがベストだろう。今週は土曜8Rにブルースコーピオンが出走する。

 出走数が多い割に成績がいいのは札幌ダート1000mだが、このコースに関しては勝率がそれほど良くはなく、新潟ダート1200mの3分の1程度。その分、単勝回収率も50%程度しかない。ただ、3着数が多く、複勝回収率が118%とプラスに転じている。平均人気が7.9番人気と低いことが結果につながっているようだ。札幌1000mなら3連複、3連単の軸に。現役産駒が少ないのが何よりもネックではあるが、今開催の北海道に数頭滞在しているのがありがたいところ。近走成績から狙い目となりそうなのはレディオーロラあたりだろう。


◎キングカメハメハ(現役馬214頭)
 これもチェック項目パーフェクト。初年度産駒が昨年デビューで、この期間の成績はほぼすべてが2歳戦。今回のラインナップとしてふさわしいか迷ったのだが、検討材料の少ない2歳馬限定のデータとして捉えれば、却って有意義かも知れない。

 成績がいいのは札幌1500m。単勝回収率86%は少々物足りないが、番組数がそう多くないうえ連対率50%だから、人気でも買いやすいことは確か。出てくるようなら狙い撃ち。

 他をと見ると、出走数が少ないうえに結果を出しているので回収率は軒並み100%超。もっとも多い出走数であることを考えれば、新潟芝1400mの101%は優秀といえる数字。平均5.4番人気で単勝平均配当810円なら、これも手頃かも。今週は土曜1Rにヒラボクドリームが出走する。いきなりなので忘れず買いたいところ。


◎サクラバクシンオー(現役馬212頭)
 複勝平均配当が春を3円ほど下回っただけで、あとは夏>春。短距離中心の番組構成になる夏場は、この馬の攻略が結構大きい。

 芝1200mでの成績がいいのはイメージ通りだが、どうしても人気するので高い回収率は望みづらい。ただ、そんな中でも単複とも回収率で100%を超えているのが小倉の芝1200m。19勝もしながら、単勝平均配当が1229円なのだから驚き。スピードの勝ったタイプなので軽い芝がいいのは確かなのだが、それにしても配当的な妙味があるとは思わなかった。一方で、札幌、新潟の芝1200mの単勝回収率はいずれも100%を下回っている(札幌=40%、新潟=88%)。芝1200mで狙うなら断然、小倉だ。

 では札幌、新潟では買えないのかというと、そうでもない。新潟で目立つのは芝1400mの単勝回収率142%という数字。1ハロン長い印象を受ける距離だが、勝率17.9%と高い水準を誇っている。新潟ならコレ。今週は土曜1Rにエイブルアローがいる。

 一方札幌では、ダート1000m。単勝回収率174%の数字が「バクシンオーは芝だけじゃない」ということを物語っている。ちなみに、この条件においては複勝圏率が32.9%と非常に高い水準を誇っている。3連複の軸としてもいいかもしれない。

 意外だったのは、小倉ダート1700mにおける勝率26.3%、単勝回収率231%という数字。この数字は3場の1200m戦のどれよりも高い。距離が距離だけに人気が落ちるし、それこそが盲点。この条件に少しでも適性がありそうなバクシンオー産駒がいたら、迷わず単勝だ。


◎ジェイドロバリー(現役馬19頭)
 複勝回収率、複勝平均配当が春を下回るだけで、あとの項目は夏優勢。暑くなると詰めの甘さが解消されるのだろうか?(断定はできないが、硬さがほぐれるとか、そういう側面を持っている血統なのかも)

 さて、この血統を狙う上で一番痛いのは、ベストが函館ダート1700m(勝率20%、単勝回収率449%)であるという点。例年なら稼ぎどころである条件がしばらくない上に、函館ができ上がったころには産駒も激減している可能性大である。どこでどう買うか。

 出走数がそこそこあって、馬券的にも狙えそうなのは、短距離でも中距離でも新潟ダートである。単勝回収率では1800mが179%と断然の数字で、単勝平均配当も1439円。成績的には勝率と、連対率・複勝圏率の差が小さい「勝つかサッパリか」のパターンなので、迷わず単勝というところ。1200mの場合は単勝回収率こそ47%とい低いものの、複勝回収率が203%。(3.0.6.22)、複勝平均配当が702円なので、3着に穴馬が突っ込んで波乱、というパターンだ。このあたりは、平均人気が8、平均着順が6.9と、着順が人気を上回っているあたりにも窺える。

 ちなみに札幌、小倉ではほとんどと言っていいほど結果が出ておらず、馬券的妙味はない。敢えて挙げるなら札幌の芝なのだが、サンプルが少なくて偏っていそうなので、ハッキリと推す自信はない。繰り返すが、この父は買うなら新潟ダート。


◎デヒア(現役馬31頭)
 単複平均配当が春を下回るが、単複回収率は断然夏。特に回収率は、そもそも優秀(単=106%、複=79%)なのだが、それが更にグンと上向く(単=123%、複=95%)。夏でこその血筋だ。

 傾向としては、とにかく短距離。出走数が最多ながら勝利数も高いのが小倉ダート1000m。単勝回収率137%、複勝回収率116%は立派の一語。それでいて単勝平均配当727円なのだから凄い。

 また、芝、ダートを問わないのも傾向のひとつで、回収率が抜けて高いのが札幌芝1200m。ある程度の出走数を数えながら単勝回収率293%、複勝回収率も151%。勝率25.0%なので4回に1回は勝つ計算だが、それで単勝平均配当1175円なら安いもの。十分に元が取れると考えていいだろう。



 明日、後編をお楽しみに。

(坂井直樹)

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