WSJSで資金稼ぎ
2009/12/04(08:48)
年末の阪神1週目といえばワールドスーパージョッキーズシリーズ。
このWSJS、各騎手に平等に優勝のチャンスが与えられるよう、騎乗馬は、各競走の出走予定馬を近走の成績などによりグループ分けした上で、抽選により決定される。その詳しいグループ分けはJRAのホームページや、小社当日版で確認いただけるが、早い話、実績・実力があると思われる順にAからDまでグループ分けされている。
これを「主催者の予想行為」と捉えるかどうかは本欄の趣旨からは外れるので置いておくが、レーティングを発表したり、出走馬の能力・実績を適正に判断して斤量を決めるハンデキャッパーを有する主催者ならば、出走馬を客観的にランク付けする程度のことは、おかしなこととも思わないし、できても何ら不思議はない。
そこで、そのグループ分けを馬券に生かせないものか、というのが本欄の今回のテーマだ。
昨年から思いつきでデータ蓄積を始めたので、手元にあるデータが05年からの4年分しかない。参考にできるかどうかといわれれば自信はないが、それなりの傾向は出てきたので、ここでご紹介したい。早速、グループ別の成績を並べると、(1着数、2着数、3着数、着外)、(勝率、連対率、3着内率)の順に以下の通り。
A(9.6.6.31)、(20.93%、34.88%、48.84%)
B(6.4.4.38)、(14.29%、26.19%、35.71%)
C(1.3.5.48)、(2.33%、9.30%、20.93%)
D(0.2.0.55)、(0.00%、4.65%、4.65%)
これほどまでに偏るかというくらい、どの項目においてもA>B>C>Dである。勝ち馬に関しては、ほぼAかBからしか出ないという状況なので、単式馬券の頭はこの2グループだけに絞って間違いないだろうし、Dも馬券に絡んだ例が僅か2例しかないので、これがきたら潔く諦めるくらいのスタンスで、無視してかかった方がいいだろう。Dがいなければ、どのレースも実質11頭か12頭立てだ。
他にも特徴的な点はある。グループ間での逆転が少ないのだ。具体的に、過去4年16レースの1、2着馬のグループを順に挙げていくと、
05年 A→A、B→C、A→A、A→A
06年 A→A、A→B、A→B、C→D
07年 A→B、B→C、B→B、B→A
08年 B→C、B→A、A→B、A→D
下のクラスが上のクラスに先着した例は僅か2例、しかも逆転はB→Aというパターンしかない。C→BやC→A、Dが頭という組み合わせを考える必要はないということだ。これだけでも、馬単、3連単は随分と点数を絞れる。Bグループから馬券を買おうと考えるなら、相手がBなら馬連で、相手がCなら馬単勝負、Aは思い切って切る、という戦法が可能になる。
個人的に狙いたいのは、Aの単複。勿論、闇雲にAの単勝を買うわけではない。上に挙げたグループ別の成績から考えると、Aは「勝率2割=5回に1回は勝つ」と考えられる。とするならば、確率上、適正な単勝オッズは5倍。これを下回る単勝オッズは「割に合わない」ということだ。ちなみに1つのレースにAは3、4頭いるので、この点でもAグループの適正な単勝オッズは3.8〜5.0倍と考えられる。単勝5倍未満なら見、上回れば買い。
過去の傾向(16レースしかないが)を見ても、人気薄のAグループが3着あたりに突っ込むケースが時々見られる。全4レースでAの単複をすべて買えば100円均等買いで3000円必要だが、単勝5倍未満の人気馬を削れば、おそらく半分くらいになるだろう。
大儲け、とはいかない買い方にはなるが、JCダートの資金稼ぎ程度にはなるのではないだろうか。
(坂井直樹)
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