ディープ産駒のスイートスポット

2012/01/18(18:41)

 先週の反省。まずは日経新春杯から。

 4歳時に有馬記念で3着だった馬は頭ではいらないが馬券には絡む、ということでトゥザグローリーを2着固定したのだが、アッサリ勝たれてしまった。単純に過去の日経新春杯の傾向から考えても58.5キロで勝たれるといろいろ考え直さなくてはならない。

 斤量的にどうなのかという点については例外的と考えることもできるが、ギリのラインとはいえ、昨年のルーラーシップでも例外的な存在だった部分もあり、2年続けてとなると考えなくてはなるまい。来年への課題。

 前年の有馬記念3着馬は、ここ2年で検証した年齢(=有馬記念時に3、4歳)については必ず押さえるべきレベルということでいい。有馬記念時が3着なら頭固定、4歳ならワイドがベターだろう。

 マカニビスティーを拾えたのは良かった。これが複勝で410円。トゥザグローリーとのワイドで800円。無理に3連単にしなくても良かったなあと思いつつ、そういうタチなのでこれはこれで。

 3着候補も4歳馬に白羽の矢を立てたまでは良かったが、距離経験でダノンバラードは切った。過去に例がなかったわけではないので驚きはしないし、まして皐月賞3着馬なので不思議でもなんでもないのだが、これも今後の反省材料となるだろう。


 京成杯は真っ先に消したベストディールに勝たれてしまった。この時点で、あとの検証は何をやってたんだという明後日の方向を向いたものになった。マイネルロブストが2着にきてくれたのがせめてもの救いだったが。

 今日(18日)の調教開始前、先輩・山田理子TMに言われたのが「またディープインパクト産駒にデータを崩されたね」。ちょっと前(多分ジョワドヴィーヴルの阪神JF後)にも同じことを言われた気がするが、最近、これだけは破られて欲しくないというデータをディープ産駒にいろいろ破られている。

 そこで思い出した昨年の週報・桜花賞号。広角視点で美浦の吉岡TMが「ディープ産駒は休み明け狙い」という見出しでこう書いている。「登録馬に5頭のディープインパクト産駒がいる。どの馬も例外なく使い減りしており、同産駒の初出走成績(26.18.10.51)の高勝率&高連対率から見てもディープ産駒の特徴のひとつに『使い込むより休み明け狙い』が浮かび上がってくる」。

 これを踏まえて、ディープインパクト産駒と、それ以外の産駒の成績を見比べてみたい。

 ディープインパクト産駒は2010年6月20日の初出走以来中央で勝率16.4%、連対率28.2%、3着内入着率39.3%という成績を挙げている。同期間内における、ディープインパクトを除いた全種牡馬の成績が同7.1%、14.2%、21.2%、ディープインパクトを除いた勝利数ベストテンの10頭の成績が同様に9.2%、17.4%、25.6%だから、その数字の優秀さがわかる。

 さて、そんななので、率の単純比較ではどこを取ってもディープ優勢になってしまう。これではあまり意味がない。そこで、同産駒の成績の中でレース間隔別の成績の波を見てみたい。

 結論から言うと、間隔が開いた方がいいというより、詰めて使うのは良くはない、と言う感じ。

 サンプルの少ない連闘や半年以上ぶりのレース間隔を別として、ディープ産駒の勝率が最も高いのは20.0%の初出走。ディープ産駒の全体の勝率が16.4%なので、およそ1.22倍。つまり、普通に使っていくよりは断然初出走の方が狙いやすい。同じものをディープ産駒を除いた勝利数ベストテンの10頭で出すと0.98倍になるので、ディープ産駒は他の産駒より初戦は走ると言えるだろう。

 一方で、ディープ産駒自身の全体の勝率が低いのは中1週の11.0%。ディープ産駒の全体の勝率比だと0.67倍なのでとんでもなく低い。一方で高いのは中1〜2カ月で17.8%。ちなみに中3カ月でも勝率28.6%とすさまじい数字が沸いてくる。

 これをディープ以外の勝利数ベストテンの種牡馬10頭で見ると、ピークが中2週(11.2%)にくる。全体の勝率を上回るのが中1〜3週で、これはディープを除いたすべての種牡馬トータルの成績でも同様。普通は、間隔を詰めて使った方が成績がいいということ。そう考えれば、ディープ産駒のピークは大分後ろ(間隔の開いたところ)にある。

 長々と書いたが、やはり間隔は詰め過ぎず開き過ぎずくらいがディープインパクト産駒のスイートスポット。レースの傾向として「間隔が開くと成績は今イチ」というレースでも、ディープインパクト産駒はあまり割り引かない方がいいだろう。「ディープインパクト産駒の中1週はちょっと割引」とセットで覚えておきたい。中1週でも勝率はウンと高いので字面通り受け取るのは危険。あくまでもちょっとです。ちょっと。

 ガラッと話は変わって、コスモアンドロメダはやはりフラワーCまでジッと待ちたいところ。関西馬も、エリカ賞勝ち馬以外はちょっと割り引いた方がいいかも知れませんね、と駆け足で回顧したところで今回はお開きとしたいと思います。

(坂井直樹)

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